苅田バイオマスエナジー株式会社

苅田町長 遠田 孝一 様

苅田バイオマス発電所が安定的かつ安全第一な運転が行われ、苅田町に所在するほかの多くの企業とともに、地域の発展や活性化に大いに貢献されますことを祈念しております
―― 苅田町として環境問題についてどのような取り組みを行っていらっしゃいますか?
その中でバイオマス発電の位置づけはどのようなものになるでしょうか?
苅田町は、苅田港周辺の臨海工業団地に数多くの企業が集積し、活発な産業活動が行われています。
昨年10月、菅首相は所信表明演説において「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。
苅田町においても、国の政策に合わせてカーボンニュートラルに向けた取り組みを積極的に行い、持続可能な社会を構築することは、大変重要であると考えています。
このような中において、新松山地区におけるバイオマス発電所の立地は大変意義深いものであり、「持続可能な社会」を目指す象徴として、大きな期待を寄せているところです
―― 苅田町・苅田港が、バイオマス発電所の集積地として適している理由を教えてください。
苅田町は、国際貿易港である苅田港を中心とした広大な臨海工業団地を持ち、東九州自動車道の苅田北九州空港インターチェンジや24時間運用可能な北九州空港など、陸海空の拠点がすべてそろっているという、産業空間として国内でも有数の立地環境にあると考えています。
また、苅田バイオマス発電所が立地する新松山臨海工業団地は、新たに整備された新松山岸壁と直結していることから、海外から輸入される燃料の調達や輸送という面において、大変優位な場所であると考えています。
加えて、福岡県が管理運営する工業用水が供給可能なほか、九州電力苅田発電所があることにより、必要な送電線が付近に存在するなど、発電所の立地として全国でも極めて優位な立地環境にあり、集積地として適していると考えています。
―― 苅田バイオマス発電所に期待することを教えてください。
苅田バイオマス発電所は、燃料として輸入される木質ペレットやパーム椰子殻(PKS)に加え、国内未利用材なども使用すると伺っています。
このことは、持続可能な社会を目指すために必要となる「カーボンニュートラル」に貢献されるとともに、地球環境に優しい再生可能エネルギーに由来する電力を安定的に供給する発電所であることが、大変重要であると考えています。
また、発電所の進出に伴い、直接的な雇用に加え、物流分野や機械メンテナンスといった幅広い分野にも、多くの雇用が生まれています。
苅田バイオマス発電所が安定的かつ安全第一な運転が行われ、苅田町に所在するほかの多くの企業とともに、地域の発展や活性化に大いに貢献されますことを祈念しております。
※ご所属・お役職等は、掲載時のものです。